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Get out from the city to get to the workshop

今住んでいる場所から、Calleのスタジオへは、電車とバスを乗り継ぎ約一時間ほどで到着します。日本の、特に東京の普通の通勤時間を考えればたいしたことありませんが、圧倒的な違いはやはり自然の近さ。この移動時間で郊外に向かうと、驚くほどきれいな自然の中に迷い込みます。

アトリエは海にも近い、木々に囲まれた場所にあります。

最寄りのバス停 からの道のりは歩いて10分ほど。この10分、林の中に点在する他のお家を見ながら歩いているだけでもおしゃれな邸宅探訪気分です。

通りに面した窓にはカーテンをする、日本の感覚を持ってしては、家の中が見えてしまう北欧のお家の前を通るとやはりつい見えてしまう中が気になってしまったりするのですが、いまだかつて、見てしまったことをなんだか申し訳なく感じてしまうようなお家にはお目にかかったことがありません。

つまり、ほぼ100%の確率でみなさん家の中を素敵に飾って暮らしています。

しかしまだ1年余りですがスウェーデンに住んで、この室内を心地よくしたいという願望は少し理解できるような気がします。よく言われるように、長くて暗い冬のせいでみんな室内をきれいにする、というイメージがありましたが、本当にそれは大きい理由なんだと思います。

日照時間がかなり短くなる冬、去年は私も部屋に帰ったときにほっとしたい、という願望が妙に強まり、やけにアロマオイルなどを揃えるようになりました。

そしてこの暗く寒い冬を過ごしやすくするために室内の居心地をよくするように工夫する、ということはスウェーデンの人たちの気質をよく表しているようにも思います。

何か困難なことや障害があれば、粛々と自分のできる範囲の対策を遂行する。嘆いていても仕方がないとこは、騒がず慌てず、対策をとって忍耐。

な、静かな芯の強さをスウェーデンの人からは感じます。これはまったくもって私の私的な感覚による見解です。でもそんな気質に、日本人、というより東北人の血からくるものかもしれませんが、わたしはどこかほっと共感できるものを感じています。

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